9日のNY市場は反落、法人税減税などの税制改革の実施の先送り見通しが嫌気された形となりました。
ここまで税制改革期待を背景に買われてきた資本財、素材、テクノロジーと言った株が総じて軟調で、
ダウは一時253.34ドル安(-1.08%)まで下落幅を広げたが、終盤はまた強烈に買い戻され101.42ドル安(-0.43%)と下げ幅を縮小して終了してます。
さて、昨日は振り返ってみると、結局「税制改革」のネタを先回りで知ってた投資主体が利益確定をある程度入れる為に、
売り方の踏み上げを利用して吊り上げるだけ吊り上げて、そして容赦なく利益確定をぶつけてきた事から起こった「ポキッ」だったと思います。
2525は以前からこの相場の天井は「アゲアゲの雰囲気、状況から突然ポキッと音が聞こえるような下落から始まる」と言ってきましたが、
最近は相場初心者の方が多いのか、それをどうしてもイメージ出来ない方が凄く多くて「そんなのああるんですか?」と疑問を持たれていたのですが、
昨日、東京市場でそれが起こって、こういう事を言いたかったんですと言ういい例が出来たと思います。
個人的にはあれがNY市場で起こってから、東京市場へ余波と言う流れかと考えていましたが、実際は東京市場で起こってからNY市場市場へ続く流れでした。
しかし、教科書に出てくる見本のように、日々の振れ幅が大きく、しかもその間隔が次第に狭まっている事から、大きな下落が待っている事はある程度予想出来てた方も多いと思うのでいいのですが、
こんな動きをされても勝ってる個人投資家なんて凄く少ないはずですから、こんな状況から一部の人が言うような90年台のバブル相場の再現なんて(今のところ)無理だと思います。
やはりあのようなバブル相場と言うのは個人投資家も参加、いわゆる全員参加型で「皆買うから上がる」「個人投資家も全員買ってるので、みんな儲けてる」と言ったような背景がないと達成出来ないと思うんです。
今のこの相場、確かに上がっていますが、これは「日経バブル相場」ではなく初めての「日経仕手相場」になってるだけだと思います。
何度も言いますが、個人投資家が損ばかりして全員参加型ではない相場をバブル相場とは呼びません、ただの仕手です。
だから長続きなんかしないと思いますし、仕手相場だけにその終わり方も激しいものがあると考えるべきだと思います。
また、昨日から完全に市場にスイッチが入ってしまったので、
本日も大反騰か大幅下落のどちらかになると思いますが、2525の目線は変わらず下のままです。
ただ、昨日、「税制改革」の事を早耳で知っていた投資主体が売り抜ける為に、吊り上げるだけ吊り上げて踏ませて売り方をほぼ焼却したのに、
ここから大した燃料もないのに大反騰をするかな、と言う考えにどうしても行ってしまいます。
彼らはある程度ロングを処分してしまったでしょうからね。
またダウは昨晩戻しましたが、暴落相場の始まりであるならば、直近の下値にトライ、2番底探しとか、いわゆる「下値想い」と言うものが発生しますから、昨晩あの戻しだけではまだまだ安心できないと考えます。
そして本日は何と言っても日銀ETFが来てからの動きをみないといけないですね、暴落相場の始まりであるならば、日銀ETFが本当に来たの?と言うくらいにひたすらジリジリと売られますからね。
こんな状況ですから売り増しをかけたいのですが、今のところ資金調達が出来てませんから本日はこのまま大人しく見てる予定というか、退院明け、休暇明けで仕事をします。