11月13日の日経平均は大幅反落となりました。
前日の米国株急落に警戒ムードが強まってスタートから大きく水準を切り下げる展開、
その後も売りが止まらず、下げ幅を700円超に広げ21500円を割り込んだところで売りが一服したが前場は安値圏でのもみ合いが続きました。
しかし、昼休みに安倍首相とペンス米副大統領が共同会見を実施した辺りからおまると思われる買いもあり、ドル円が円安方向に傾いたことで後場は押し目買いが優勢となりました。
東証1部の売買代金は概算で2兆8200億円。
さて、日経平均は459円安(21810円)と22000円を大きく割り込んで終えました。
昨晩のアップルの急落が下げの引き金を引いた格好となりましたが、以下のツイートでも言いましたように、
「民主党の妨害で株式市場はダメージを受ける」的な発言して、いつものPKOらしきV字リバが来ずにそのままズルズルと下げたこと、これが個人的にヤバイポイントだと考えています。
【大事な視点】
昨晩トランプが昨日「民主党の妨害で株式市場はダメージを受ける」的な発言。そしてNY市場にはPKOらしきものが入りませんでした。PKOがはいらなかったので、要するに「お前らが民主党なんかに投票する暴落だよ」と言ってるわけです。てことは今晩もPKO入れないはずです。気をつけて!— Manager2525 (@newjk225) 2018年11月13日
ここ最近、「景気後退」を予感させる指標が相次ぐ中でトランプから「民主党が原因で株安が」とか言い出したこと、
本当は「景気後退」で株価の下落が避けられないのに声高に「民主党」や「FRB」の名前を出すことで下落の原因をこの2者になすりつけようとしてること、
もしこれが本当にその通りであれば、この株価の下落がこの程度で終わるわけもなく、中間選挙前に頻発していたV字PKO砲、これを撃ってこない可能性が非常に高いと思われます。
中間選挙も終わり、株価を維持する必要もありませんし、媚びる必要もありません。
2年後の再選に向けて右肩上がりであればよいだけですから、まだまだ時間はあるわけで、
今は「民主党」や「FRB」と言った名前と使って「私の方針に従わないから暴落した」「僕言いましたよね?」と株価が調整した時に言いたいだけなのです。
ですから、NY市場はトランプが当選して以来、初めて大きく調整をしやすい地合にあると思われ、かなり警戒が必要だと感じます、しかもしばらくPKOは封印するでしょうし。
明日国内では寄り付き前に7-9月期のGDP、11時には10月小売売上高など中国の指標が多く出てきます。
再び不安定な地合いとなっただけに通常よりも指標に対する反応が大きくなるかもしれない事は忘れてはいけません。
「中間選挙」ではなく「景気減速」が次第に意識されている相場展開では、下振れをより警戒すべきですから。
指数そのものは後場に(おまるで無理やり)戻した分引け味は悪くないものの、以下のように下向きの25日線に戻りを抑えられた格好となっており、チャート形状は悪化してます。
10/26の安値20971円を割り込むことなく反転できるかが目先の注目点となりますが、22000円回復に時間がかかるようだと、20000円あたりまで深押しする展開も十分想定されますし、
2525の相場観ではもし20000円を切るような展開になれば19000円割れくらいまでの落下は時間をかけてあると考えています。