5月29日のNY株式相場は大幅下落。
イタリアの政治リスクや業績見通しを受けて金融株が大きく下落した形となりました。
JPモルガン・チェースが4%超の下落、ゴールドマン・サックス、アメリカン・エキスプレスも3%超の下落を演じ、ダウは一時500ドル超下落、391.64ドル(-1.58%)で終了。
S&P500も1.16%安で、ともに3日続落。
またNASDAQは0.50%安と相対的に小幅な下げにとどまっています。
さて、昨晩は欧州の政治リスクが意識されたのがキッカケで大きく下げました。
市場参加者は6月12日の米朝会談までまで特に材料がないので動かない「地蔵相場」か、6月12日までは北朝鮮リスクがないから買い時だとか思ってた人が多かったと思いますが、
やはり相場はそういった隙をついてきますね。
ここから大事なのはこのような相場雰囲気の時は「悪い時には悪いことが起きる」と言った事で、
ここから(開催されるとされている)6月12日の米朝会談までに、
①沈静化していた米中貿易戦争が再び盛り上がる
②やっぱり米朝会談中止、または延期になる
③イラン核合意問題を巡る状況の悪化
④新興国通貨問題の悪化
とパッと誰でも思いつくような出来事が次々に降ってくる可能性を考えておくべきです。
繰り返しますが、「6月12日の米朝会談までまで特に材料がないので動かない「地蔵相場」か、6月12日までは北朝鮮リスクがないから買い時だとか思ってた人」が多かったのに実際はそうは実際になっていない事の反動と言うのは、
こう言ったような(今は)沈静化している問題が急に再びクローズアップされる事で大きくなっていくものです。
ですから、米朝会談というスペシャルビッグイベントの前にこのように動き出したと言うことは、そう簡単に終わらない下落だと認識すべきだと考えます。
そんな事を意識しながら、まずは本日の東京市場でどこまで掘れるのか、やれるのか見極めていきましょう。