10日の日経平均は4日ぶりに反落、NY市場の堅調を円高の流れが打ち消す格好となりました。
本日はSQ前の水曜日と言うことで、途中また忖度上げが発生するかと思いきや終始上値の重い展開が続きました。
注目すべきは後場の展開で序盤下値を試した後はいつものように切り返して下げ幅を縮めましたが、結局戻しきれず売り直された形。
地味でしたが、SQ前の水曜日に忖度上げが発生しなかった事が何か(短期であっても)相場の変化を感じずにはいられませんでした。
さて、本日の日経の動き、年初から3連騰で1000円以上も上昇していましたので、下げると言う現象自体は何らネガティブな事ではないのですが、
円高と言う原因で年初早々とNY市場の上昇についていけなくなってるのはショート勢にはゴクリな展開。
2525が年末から懸念していた事が2つあって、その一つは昨日しれっと飛び出した日銀のオペ減額にも見られたような「日銀のステルス出口戦略」の事、
もうひとつは(様々な理由で)急激な米金利の上昇が発生して株式市場が無視出来ないような状態にまで《一気》に登ってくる事、
この2つの現象が年明けに時間差を置いて発生すると考えていましたが、実際には、何故かセットのように出てきてしまってます。
ロング放置で儲かってた方はすっかりこんな事に鈍感になってしまって何も感じないかも知れませんが、2525的には(ショート的に)結構熱い展開になってきましたと言う感じです。
また決して見逃してはいけないサインに麻生太郎財務相が9日の閣議後の記者会見で年初から株高が続いていることについて、
「速いペースで(株価が)上がっているというのは間違いない」との見方を示した事です。
これはどう考えても急ピッチ過ぎる市場に対しての冷やし玉的なものであり、日銀のオペ減額と同日の発言でありますから、
うまく歯車が合えば一気に大調整モードに発展する可能性がある出来事でもあります。
外国人投資家も日銀のオペ減額と同日での出来事と言うことで、政府からの暗黙のメッセージとして受け取ってる投機筋も当然あるでしょうから、
為替を筆頭にしばらくこれまでのトレンドが否定されるような調整を意識しておくべきだと強く思います。
この為替の流れは明確に日銀が否定するまでジリジリと続くパターンだと思いますので、
いつものように日銀がヘタレて出口を速攻引っ込めなければしばらく続く流れでしょうから結構重要な局面にいると思っています。
また、常々申してますように、「株式市場の暴落の前には仮想通貨市場が暴落する」と言った事も何やら冗談では済まされないような出来事が仮想通貨界隈で起きていて、
2525的には(理由はどうであれ)仮想通貨の暴落はすぐそこに迫ってると感じています。
ここまで相場初心者を巻き込んで押し目でロングをすればなんとかなると言ったような風潮が出来上がってしまった今の相場、
暴落時にはそう言った考えを巻き込んで一瞬でとんでもない暴落が発生すると考えています。
その時は「株式市場の暴落の前には仮想通貨市場が暴落する」と常々言っていた2525の言葉を忘れないで頂きたいと願うばかり。