週末のNY市場、
金曜日の日経の内容からダウも狂ったように上げてくるように見えましたが、
注目されていたCPIの内容が元々低かった市場予想を更に下回ったのを気にしたのか、
三指数共に上げはしましたが、勢いは序盤だけで、後はヨコヨコの地蔵相場で終了しています。
さて2525は米国の景気が実は天井を打っていて、
先の9月雇用統計が殆ど誰も予想していなかったマイナスように、
これから悪い経済指標が徐々に出てきて、これまで良いところだけを勝手に織り込んで上げてきたNY市場に反動の調整がやってくると言ってましたが、
9月CPI・コアが前月比+0.1%と前回や、元々予想値が低かった市場予想の+0.2%を下回りました。
ただ、金曜日は他の経済指標である、米9月小売売上高速報は前年比+1.7%と約2年半ぶりの高い伸びを記録したり、
米10月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値は市場予想の95.0を上回る101.1となり、2004年1月以来の高い水準となった事で経済指標トータルの観測は「トントン」かなと言う印象でした。
しかし債券市場はCPIに注目していただけに、弱いCPIに反応して米10年債利回りが2.273%と前日比で0.045%低下し、為替市場ではドルが売られました。
金曜日の内容はまちまちでしたが、やはり徐々に始まってると思うんですよね、アメリカ自身の原因での大幅調整。
ここまでほぼ根拠のないポジティブ部分を折込に折込まくってNY市場はアホみたいに上げてきましたから、
ここにきてやはり経済指標が悪くなってきたと言う事実を恐竜の頭のNYヤンキーが遅ればせながら理解しだした時というのは、あの人達は極端だから反動も凄いと思うんです。
どうもその辺を理解しだしたのか、23000ドル手前だから失速してるだけなのか、
今のところ、ここまで上げてきた勢いは一旦休憩のようです。
また、債券市場が株式市場とは対象的なのは、上記のような理由で株式市場の大調整の兆候とも受け取れますが、
ドル円の動きも合わせてみてると、これみ北朝鮮有事が近いよね?と思わざるをえません。
ここまで本当にミサイルが発射される前と言うのはドル円を中心に謎の売り圧が発生したり、
謎の金の買い圧力が発生してたわけですが、今回も株式市場がアホみたいに堅調の中、
ドル円↓ 債券↓と言うこれまでの相場の定石とは違う動きをしてます。
株式市場が何らかの力で無理矢理指数プレイで上げられてる中、非常に分かりにくいのですが、
またヤバメの事態が起こることを知ってる投資主体が債券市場と金市場で仕込みをしていたと考えてしまいます。
そもそも日経のあの上げ方、北朝鮮情勢がやや緩んだと言うだけで、
(自然に)21年ぶりに高値を更新するような理由はどこにもないと思うんです。
少なくともあんなバイイングクライマックスを彷彿させるような上げ方、あの熱狂の裏には何か落とし穴が待ってる気がしてなりません。
と言うことで、(今の位置から考えて)日経は上げても21600円付近まで、そこから先は急速な調整が色んな悪材料(NYの大調整、北朝鮮有事)と重なりやってくると思いますので、
その下げから日本版マネーショートを実現出来たらと考えています。