4月26日の日経平均は反発。
NY市場の落ち着きや強い円安トレンドを好感して買いが優勢の展開となりました。
東京エレクトロンが好決算で大幅高となり、前場から半導体株全般に買いが入り指数も上げ幅を広げました。
後場は少し軟調でしたが堅調な地合いが継続し、3桁の上昇を維持して大引けを迎えました。
さて、本日の日経は明日に注目(?)の日銀金融政策決定会合の発表を控え、高値で横ばいの展開が続きました。
ここまで日銀金融政策決定会合の発表を控えて謎にドル円が上げてたりすると、発表前に一度はふと我に返り、一本太い陰線が出て市場から悲鳴が聞こえたりするものですが、今回は米金利の上昇が素直に効いてるのか、全く落ちません。
海外投資家が何を期待してるのかよく分かりませんが、明日の日銀金融政策決定会合の発表では「現状維持」だと思いますし、もしかしたら若田部氏は造反するかも知れないし、どちらかと言うと、ネガティブな事が飛びだしてこないか心配してます。
また、NY市場も昨日、好決算を発表したボーイングの上昇が相場を支えたように「好決算を発表しながらも株価が下落する負の連鎖」が途切れたことは投資家心理の改善に繋がったと言うことになってますが、
ここ最近のAI相場って一日フェイントをかけるような動きをしますから、昨日感じた「好決算を発表しながらも株価が下落する負の連鎖が途切れた」と言う雰囲気がたった一日、
つまり本日には再び「好決算を発表しながらも株価は下落する」と言う状態に戻る可能性もかなり大きいと思います。
例えば昨日は引け後の決算発表でフェイスブックが時間外で7%超上昇してますが、これもザラ場で高値を維持できるのか要監視ですね。
また、ドル円の動きなどを背景に日経は異様に強いですが、以前から言ってる下記の不安要素は一切解決してませんし、
燻り続ける不安要素
- 欧米や日本の銀行株が軒並み下げている(イールドカーブフラット化による収益の悪化だけではないと思う)
- (不景気を告げる使者とされる)イールドカーブがますますフラット化してる
- そもそも日米共に上昇理由がない上昇を演じてること
- 日経225先物はダウとドル円に連動しない爆騰を演じてること
- ここ最近、住宅建築関連株のETFが不気味な下げを演じている
- 3週連続で海外投資家が日本株を買い越してきているが、その買いの勢いがまだそれまでの売りの調整範囲に過ぎない
キャタピラーのCEOが言ってたように「業績は今年の第一四半期でピークアウトする」と言ってた事はキャタピラー社だけに限らずアメリカの企業全体に及んでくることだと思いますので、
金利も3%を超えてきましたし、債務の多い体質のアメリカの企業では、これらの事を織り込みつつ、以前のような爆上げを続けるのはちょっと考えにくのではと考えています。
連日しつこいですが、2525はNYダウは次の200日線の攻防でアップルやゴールドマンの足を追うように下抜けると考えていますし、異様に強い日経もふと我に返ったような下落を始めると予想してますから、
苦しいですが、既存のショートポジションはそのままで、明日の日銀金融政策決定会合の発表を迎えることになりました。
ちなみにツイッターでも言いましたが、明日からしばらく日本に帰りますのでよろしくお願いします。