今回は昨日発表された米9月雇用統計の結果について、
どうしても気になって仕方ないので、再度書きたいと思います。
さて、昨晩の米9月雇用統計、非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想の+8.0万人に対して、-3.3万人と2010年以来の減少でした。
前回の記事でも言いましたように、米9月雇用統計についてはハリケーンの影響もあってか、
珍しくプラスを予想していたエコノミストからマイナスを予想していたエコノミストもいてと、幅広い予想となっていました。
市場参加者の多くはまぁ予想値が8.0万人とそもそも低いので、
ブレても予想の+8.0万人の±3.0万人、つまり+11.0万人から+5.0万人くらいじゃないのかと考えていたと思います。
しかし結果は-3.3万人、+3.3万人ではありません、笑い話でまさかのマイナスがあったら怖いよねと言ってたのが本当にマイナスになってます。
理由がハリケーンと言うことでその全容を掴みづらいのは分かるのですが、それにしても米雇用統計で理由が何であれ、マイナスと言う結果が出てきたと言うことは、
もっと深刻に考えるべき事象が発生したと考えるべきだと思います。
過去を振り返るとマイナスの雇用統計の結果が出た後は、即効性はないものの、時間をおいてやっぱり本格的な調整相場へと向かってますから、
ここ最近、連日狂ったように全く下げずにジリジリと水準を切り上げてるNY市場の動きを考えると、
北朝鮮がどうのこうのの前に「アメリカ自身の理由」で調整を開始すると考えています。
2525の相場観的には「アメリカ自身の理由」で自然な調整(勢い良く上がりすぎた調整)で株価の勢いが軟調になってきた所に、
下院とは違い、上院で税制改革法案の通過に難航するような事態が発生すると強めの「アメリカ自身の理由」が発生するわけですから、
自然な調整から失望へと変化していき、大きく調整を開始すると考えています。
ここまでNY市場が過熱感もなく上げてきてたなら、こんな事は考えないのですが、
流石にここまであらゆる悪材料を無視、良いところだけを見て上げてきたバブル相場の反動は考えているよりもキツイものになると考えます。
そこにプラスして、2525がかねてから言ってる「アメリカと北朝鮮のキューバ危機に似た有事」が間もなく発生すると思いますので、
「悪材料には悪材料が重なる時がある」と言うのを具体的に体感出来る10月相場になるのではと考えています。
またそれとは別にドル円ですが、雇用統計後の動きを見てると、どうしても短期的な天井をつけたのでは?と感じてしまいます。
いわゆる「雇用天井」ってやつでしょうか、今までの雇用天上時に見れた動きと展開が酷似していますから、
週末何もなくて再び上昇してきても、結局111円台に押し戻されてしまうような気がしてなりません。
また昨晩起きた福島の地震も奇跡的なタイミングで重なっていて、経済指標とは全く関係ないのですが、
このような事も「悪材料には悪材料が重なる時がある」と言うことに入ると考えますので、
この連休に北朝鮮が何かしでかすと言う話とは別に、株式市場に何かショック安が起きる土壌は出来てると考えています。
また誤解されてる方が多いのですが、2525が連日言ってる下落と言うのはいわゆる「調整」の下落ではなく、
株式相場の教科書に載るようなショック安がまもなく起きると言ってるわけで、だから警戒しようと連日言ってるわけです。
アンチ2525中心に何月何日、何時何秒に起こるか言わないと意味がないと、小学生5年生みたいな事を言う方が実際にいるのですが、
ただそのショック安がいつと正確に分からないだけで、分かれば苦労はしません。